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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.31 を解説、鉄骨の溶接

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.31 は、鉄骨の溶接 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 両面完全溶込み溶接は裏側初層前に裏はつりを行う
  2. 予熱で冷却速度を遅くし溶接割れを防止
  3. 自動溶接のエンドタブは手溶接より短くできる
  4. 再溶融されるエンドタブは開先内母材に組立て溶接可

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

エンドタブは溶接の始端・終端の欠陥を母材外に逃がすための捨て板で、必要な長さを確保します。

自動溶接だからといって短くできるものではありません。記述が誤りです。

ザックリ言えば、エンドタブは自動でも短くしない、ということです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適当) 裏はつりの手順で正しい
2 ◯(適当) 予熱の効果で正しい
3 ×(最も不適当) エンドタブはアークの不安定な始終端を逃がすためのもので、自動溶接でも短くできない(むしろ規定長を要する)で誤り
4 ◯(適当) エンドタブの組立て溶接で正しい

選択肢3 のポイント(ここが最も不適当)

溶接は、アークを出し始めた直後と切る直前が最も不安定で、ブローホールや融合不良といった欠陥が出やすい部分です。

エンドタブは、母材の外側に付ける捨て板です。ここで溶接を始め、ここで終えることで、不安定な始端・終端の欠陥を製品の外に追い出し、あとで切り取ります。

自動溶接でも始端・終端の不安定さは変わらず、むしろ所定の長さが必要です。選択肢3の「自動溶接なら短くできる」は逆で、ここが誤りです。

覚え方

  • エンドタブは自動溶接でも短くできない
  • 両面溶接は裏側初層前に裏はつり
  • 予熱で冷却を遅くし割れ防止

一問一答

Q.

自動溶接ならエンドタブを短くできるか。

できません。始終端の欠陥を逃がす所定長が必要です。

平成27年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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