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けんせつる
根入れ深さって基礎の話?杭の話?山留めにも出てくるけど同じ意味なの?
この記事の要点
根入れ深さとは、地盤面(GL)から基礎・杭・山留め材の下端までの深さのことです。ただし基礎・杭・山留めでそれぞれ意味合いが少し異なります。
建築基準法では直接基礎(独立基礎・布基礎・ベタ基礎)の根入れ深さについて最低限の規定があります。施工管理では掘削後に設計図の根入れ深さが確保されているかを実測で確認することが重要です。
「根入れ深さ」は現場でよく出てくる用語です。どの場面で使うかによって意味がずれることがあるので整理しましょう。
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直接基礎(独立基礎・布基礎・ベタ基礎)の根入れ深さは、地盤面(GL)からフーチング(基礎底盤)の下端までの距離です。
建築基準法施行令第38条にもとづく平成12年建設省告示第1347号では、基礎の根入れ深さについて次の規定があります。
言い換えると、「基礎の底面が地面からどれだけ深いか」です。浅すぎると凍上・侵食・地盤の変動による影響を受けやすくなります。
杭の根入れ深さは用語の使われ方が2種類あります。
施工管理での確認は「杭先端が設計図の支持層レベルに達しているか」です。試験杭で支持層の深さを確認してから本杭の施工長さを決定します。
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山留め壁(矢板・親杭など)の根入れ深さは、掘削底面から山留め材の先端までの長さです。
山留め壁が掘削底面より十分に深く根入れされていないと、掘削底面で壁が回転・倒れ込む(転倒)リスクが高まります。また地下水圧に対する安定性にも影響します。
施工管理では山留め計画書で設計された根入れ深さが確保されているか確認します。
山留め壁の根入れ深さを含む山留め設置に関する規定は、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)の3.3節(山留め)に示されています。
根入れ深さの設計に必要な支持層の確認方法(標準貫入試験・ボーリング調査等)は、平成13年国土交通省告示第1113号の第一に規定されています。
混同しやすい用語の整理
根入れ深さはGLから基礎底面・杭先端などの深さ(部材の設置深度)。掘削深さはGLから掘削底面までの深さ(掘り下げた量)。掘削深さ≧根入れ深さとなる。
杭の根入れ深さは支持層への入り込み量(縦方向)。有効径は杭の断面の有効な径(横方向の寸法)。まったく異なる概念。
布基礎の根入れ深さの最低基準は何mmか?
地盤面下240mm以上(平成12年建設省告示第1347号)。寒冷地では凍結深度より深く根入れする必要がある(凍上被害を防ぐため)。
杭の支持層への根入れ深さはなぜ必要か?
支持層に杭先端が十分に入り込むことで、設計通りの支持力が発揮されるから。根入れ不足だと支持力が低下して建物沈下の原因になる。設計図書で指定された根入れ長さを確保することが施工管理の確認事項。
山留めの根入れ深さが不足するとどんな問題が生じるか?
掘削底面での山留め壁の転倒・回転リスクが高まる。また地下水圧への抵抗力が低下してヒービング・ボイリングが生じやすくなる。根入れ深さは山留め計画書で確認してから施工する。
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> 基礎の種類(独立基礎・布基礎・ベタ基礎)とは?を確認する
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参考資料
・建築基準法施行令第38条/平成12年建設省告示第1347号(基礎)
・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)第4章 土工事・基礎工事
※ この記事の法令確認日:2026年6月
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掘りすぎは基礎底面を下げてしまう
根入れ深さで注意したいのが掘りすぎです。設計の基礎底面より深く掘ると、均しコンクリート(捨てコン)で調整するか、基礎コンクリートを打ち増す手間が生じます。特に機械掘削では掘りすぎやすいため、底面高さを頻繁に確認しながら掘削します。
寒冷地では、凍結深度より浅い根入れだと凍上で基礎が持ち上がります。凍結深度より深く根入れすることを押さえておきます。