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令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.55を解説、タクト手法

令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.55 は、タクト手法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 習熟効果とタクト期間短縮
  2. 基準階の多い建物への適性
  3. タクト期間の整数倍設定
  4. 1作業の遅れと全体への影響

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

タクト手法は、各作業を同じリズム(タクト期間)で連続して流す工程手法です。作業が数珠つなぎになっているため、1つの作業が遅れると後続すべてに連鎖して影響するんです。

選択肢4は各作業が独立しているため1つの遅れがあっても全体への影響は小さいとしていますが、これは誤りです。タクトは連動するため1つの遅れが全体に波及します。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 習熟効果で生産性が上がるためタクト期間短縮や作業者削減を検討する
2 ◯(正しい) 基準階の多い高層建築物の仕上工事の工程計画に適している
3 ◯(正しい) タクト期間で終わらない作業は作業期間をタクトの整数倍に設定する
4 ×(誤り) タクトは連動するため1つの遅れが全体に波及する(影響小は誤り)

選択肢4のポイント(ここが誤り)

タクト手法は、同じ作業を各工区で一定のリズムで繰り返し、流れ作業のように進めます。

作業同士がリズムで連結しているため、1つの作業が遅れると、その後ろの作業がすべて連鎖して遅れます。独立して進んでいるわけではありません。

ザックリ言えば、タクトは連動、1つコケると全部に響くということです。

覚え方

  • タクトは1つの遅れが全体に波及(独立ではない)
  • 基準階の多い高層仕上に適する
  • 期間外作業はタクトの整数倍に設定

一問一答

Q.

タクト手法で1つの作業が遅れた場合、全体への影響は小さいか。

小さくありません。連動して全体に波及します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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