令和2年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.11 は、鋼材に関する問題です。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ◯(正しい) | TMCP鋼は熱加工制御で製造、高じん性で溶接性に優れる |
| 2 | ×(誤り) | 低降伏点鋼は純度を高めて作る(モリブデン添加で低強度化は誤り) |
| 3 | ◯(正しい) | 溶接性の指標に炭素当量(Ceq)や溶接割れ感受性組成(PCM)がある |
| 4 | ◯(正しい) | 熱処理には焼入れ・焼戻し・焼ならしなどがある |
合金元素を加えると、一般に鋼は強く硬くなります。強度を下げて延性を高める方向とは逆です。
低降伏点鋼は、炭素などの不純物を減らして純鉄に近づけることで、低い降伏点と高い延性を実現しています。
ザックリ言えば、元素を足すと強くなる、低降伏点鋼は逆に純度を上げて柔らかくするということです。
低降伏点鋼は合金元素を添加して強度を低くした鋼か。
違います。純度を高めて降伏点を低く、延性を高めた鋼です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)
低降伏点鋼は、制振ダンパー等に使われる、わざと降伏点を低く・延性を高めた鋼です。これは不純物(炭素など)を極力減らした高純度の鉄に近づけて作るんです。
選択肢2はモリブデン等を添加して強度を低くするとしていますが、これは誤りです。元素を添加するのはむしろ強度を上げる方向で、低降伏点鋼は純度を高めて作るのが正しいです。