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令和元年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.5を解説、鉄筋コンクリート構造

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令和元年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.5は、鉄筋コンクリート構造に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、柱・梁の配筋に関する最小値の規定を問うものです。引っかけの核心は梁の引張鉄筋の最小断面積(0.4%)とせん断補強筋比(0.2%)の取り違えで、似た数値を別の部位の規定とすり替えてくるんです。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 柱せん断補強筋は端部で間隔100mm以下とする
2 ◯(正しい) せん断補強筋はD10以上、補強筋比0.2%以上
3 ×(誤り) 梁の引張鉄筋の最小断面積は0.4%以上(0.2%は誤り)
4 ◯(正しい) 貫通孔の中心間隔は両孔径平均の3倍以上

選択肢3は梁の引張鉄筋の最小断面積を0.2%以上としていますが、これはせん断補強筋比の値で、ここが誤りなんです。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

梁の引張側の鉄筋が少なすぎると、コンクリートにひび割れが入った瞬間に鉄筋も降伏し、一気に壊れる脆い破壊になります。これを防ぐために、引張鉄筋には最小量が定められています。

一般の梁では、引張鉄筋はコンクリート全断面積の0.4%以上(または存在応力で必要な量の4/3倍以上)とするのが原則です。

選択肢3の0.2%は、柱や梁のせん断補強筋比の最小値であって、引張鉄筋の最小値ではありません。似た数値を別の部位の規定に当てはめた取り違えで、ここが誤りなんです。

ザックリ言えば、引張鉄筋は0.4%、せん断補強筋比は0.2%、と分けて覚えるということです。

覚え方

  • 梁の引張鉄筋の最小は0.4%、せん断補強筋比は0.2%
  • 柱のせん断補強筋は端部で間隔100mm以下
  • 梁貫通孔の中心間隔は両孔径平均の3倍以上

理解度チェック

Q.

一般の梁の引張鉄筋の最小断面積は、コンクリート全断面積の何%以上か。

0.4%以上です。せん断補強筋比の0.2%と取り違えやすいので注意します。

Q.

梁にスリーブで貫通孔を設けるとき、孔の中心間隔の目安はいくつか。

両方の孔径の平均の3倍以上です。孔が近すぎると孔まわりの耐力が不足します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和元年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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