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平成30年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.11を解説、鋼材

平成30年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.11 は、鋼材 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. SN490B・Cの溶接性
  2. TMCP鋼の特性
  3. 耐火鋼(FR鋼)
  4. 低降伏点鋼

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

TMCP鋼は熱加工制御により製造され、溶接性とじん性の両方に優れた鋼材なんです。

選択肢2は、TMCP鋼を溶接性は劣るが高じん性としていますが、これは誤りです。TMCP鋼は溶接性も高じん性も優れる鋼材なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) SN490B・Cは炭素当量等を規定し溶接性を改善した鋼材
2 ×(誤り) TMCP鋼は溶接性も高じん性も優れる(溶接性が劣るは誤り)
3 ◯(正しい) 耐火鋼(FR鋼)はモリブデン等を添加し高温強度を高めた鋼材
4 ◯(正しい) 低降伏点鋼は純鉄に近く強度が低く延性が高い(制震ダンパー用)

選択肢2のポイント(ここが誤り)

TMCPはThermo-Mechanical Control Processの略で、圧延と冷却を制御して組織を細かくします。

組織が細かいと、強度・じん性・溶接性がいずれも向上します。

ザックリ言えば、TMCP鋼は溶接もしやすく粘りもある優等生、ということです。

覚え方

  • TMCP鋼=溶接性・じん性ともに優れる
  • FR鋼=モリブデン添加で高温に強い
  • 低降伏点鋼=強度低・延性高(制震用)

一問一答

Q.

TMCP鋼の溶接性は劣るか優れるか。

優れます。熱加工制御で組織が細かく、溶接性もじん性も良好です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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