ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 平成28年
  5. > No.12 鋼材

平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.12を解説、鋼材

平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.12 は、鋼材に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. SN490B/Cの溶接性
  2. TMCP鋼
  3. FR鋼の耐火性
  4. SS材の特性

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

SS材(一般構造用圧延鋼材)は、最も一般的な構造用鋼で、強度を確保した普通の鋼なんです。

選択肢4は、SS材を「添加元素を極力低減した純鉄に近い鋼で、強度を低くし延性を高めた鋼材」としていますが、これは誤りです。SS材はそうした特殊な低強度鋼ではなく、一般的な構造用鋼材です。設問の説明は別物の記述になっています。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) SN490B/Cは炭素当量上限規定で溶接性を改善
2 ◯(正しい) TMCP鋼は熱加工制御で高じん性・溶接性に優れる
3 ◯(正しい) FR鋼はモリブデン等で耐火性を高めた鋼材
4 ×(誤り) SS材は純鉄に近い低強度鋼ではない

選択肢4のポイント(ここが誤り)

SS材は一般構造用圧延鋼材で、建築・橋梁など広く使われる標準的な鋼です。

純鉄に近づけて強度を落とした材料ではありません。

設問はSS材の説明として実態と合わず、誤りです。

ザックリ言えば、SSは特別な軟鋼ではなく普通の構造用鋼、ということです。

覚え方

  • SS材は一般構造用圧延鋼材
  • TMCP鋼は高じん性・溶接性に優れる
  • FR鋼は耐火性を高めた鋼材

一問一答

Q.

SS材は純鉄に近い低強度鋼か。

違います。一般的な構造用圧延鋼材です。

平成28年 1級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>