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平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.4を解説、鉄筋コンクリート造の構造計画

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平成28年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.4は、鉄筋コンクリート造の構造計画に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、RC造の構造計画の基本(柱の軸圧縮応力度・腰壁垂れ壁の影響・大梁の曲げ降伏先行・エキスパンションジョイント部のあき寸法)を問うものです。引っかけの核心はぜい性破壊を避けるための軸圧縮応力度の向きで、大きくするか小さく抑えるかを逆に覚えていないかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 柱の軸圧縮応力度を大きく計画してぜい性破壊を避けるとするのは逆。正しくは小さく抑える
2 ◯(正しい) 腰壁・垂れ壁等は柱梁の剛性・じん性への影響を考慮するので正しい
3 ◯(正しい) 大梁は曲げ降伏がせん断破壊に先行するよう設計するので正しい
4 ◯(正しい) エキスパンションジョイント部のあき寸法は相互の変形量を考慮するので正しい

選択肢1の「ぜい性破壊を避けるため軸圧縮応力度を大きくなるように計画する」という記述が誤りで、正しくは軸圧縮応力度を小さく抑えます

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

柱に大きな軸力が作用すると、コンクリートが圧壊しやすくなり、地震時に粘り(じん性)を発揮できないまま脆く壊れます。これがぜい性破壊です。

じん性を確保して粘り強い柱にしたいなら、軸方向圧縮応力度はむしろ低く抑えるのが原則です。帯筋や副帯筋を密に入れてコンクリートを拘束するのも、同じ目的のためなんです。

選択肢1は「ぜい性破壊を避けるため軸圧縮応力度を大きくする」と安全側と逆を述べており、ここが誤りです。軸力をかけすぎると粘れず脆く壊れるからです。

覚え方

  • ぜい性破壊を避けるには柱の軸圧縮応力度を小さく抑える
  • 大梁は曲げ降伏先行(せん断破壊を後にして粘らせる)
  • 帯筋・副帯筋でコンクリートを拘束しじん性を確保

理解度チェック

Q.

柱のぜい性破壊を避けるには軸方向圧縮応力度をどう計画するか。

小さく抑えます。軸力が大きいほどコンクリートが圧壊しやすく、粘りを失って脆く壊れるためです。

Q.

大梁は曲げ降伏とせん断破壊のどちらが先に生じるよう設計するか。

曲げ降伏が先に生じるよう設計します。脆いせん断破壊より先に粘りのある曲げ降伏を起こさせて、急な崩壊を防ぐためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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