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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.1 を解説、換気

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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.1 は、換気に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、換気の基本(必要換気量・換気回数・温度差換気の中性帯・室内の汚染物質の許容濃度)を幅広く問うものです。引っかけの核心は一酸化炭素(CO)の室内許容濃度の数値で、二酸化炭素(CO2)の濃度と取り違えていないかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適当) 成人1人あたりの必要換気量はCO2を基準に約30立方メートル/hで正しい
2 ◯(適当) 換気回数は換気量を室容積で割った値なので、換気量が一定なら容積が大きいほど回数は減る
3 ◯(適当) 中性帯は内外の圧力差がゼロになる高さで、その付近の開口は換気にほとんど寄与しないので正しい
4 ×(誤り) 一酸化炭素の許容濃度は100ppmではなく10ppm程度が正しい

選択肢4が掲げる一酸化炭素の許容濃度「100ppm以下」は誤りで、正しくは10ppm程度です。二酸化炭素の許容濃度と取り違えた数値なんです。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

なぜ一酸化炭素(CO)の許容濃度だけ、これほど低いのでしょうか。理由はCOの毒性のしくみにあります。

COは、赤血球のヘモグロビンと結びつく力が酸素の200倍以上あるんです。だから空気中にわずかなCOがあるだけで、ヘモグロビンが酸素ではなくCOをつかんでしまい、全身が酸欠に陥ります。

CO2のように「濃くなると息苦しい」というレベルの話ではありません。COは微量でも命に関わるので、CO2の約1000ppmに対してCOは10ppm程度と、桁違いに低く決められているわけです。

問題文の「100ppm以下」は、正しい10ppmより一桁ゆるい数値です。これでは中毒を見逃す危険があり、ここが最も不適当な記述ということです。

覚え方

  • 一酸化炭素COの室内許容濃度は10ppm程度(CO2と桁が違う)
  • 二酸化炭素CO2の許容濃度は約1000ppm(0.1%)
  • 換気回数=換気量÷室容積(容積が大きいほど回数は減る)
  • 温度差換気の中性帯付近の開口は換気にほぼ効かない

理解度チェック

Q.

室内の一酸化炭素濃度は何ppm程度以下にするか。二酸化炭素の基準とどう違うか。

一酸化炭素は10ppm程度以下です。二酸化炭素の約1000ppmより一桁以上厳しく、毒性が強いため桁違いに低く設定されています。

Q.

換気量が一定のとき、室容積が大きくなると換気回数はどうなるか。

換気回数は減ります。換気回数は換気量を室容積で割った値なので、分母の容積が大きくなるほど小さくなるためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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